追いかけ美術館

日が暮れるのが日一日と遅くなる1か月前弥生三月のこと。それでも美術館を出たらとっぷりと日が暮れていて闇夜。時計を覗くとPM 7:07。思ったよりゆっくりじっくり鑑賞できたことを知る建物を後にして歩きだした後、名残惜しかったのかまた振り返り見た。外壁が全てガラス張りの美術館は白く光っていた。暗闇の中、宇宙船のように宙に浮いて見えた。忘れないようにと慌てて一枚の写真を撮る。

まるびぃ、21美、と呼ばれている金沢21世紀美術館。2004年10月9日開館。二十一年前、開館前から21世紀金沢美術館の話題は眼に耳にしていた(設計は妹島和代・西沢立衛 SANAAサナア建築事務所)歴史と伝統に色づく金沢に現代美術を収蔵し見て触れて感じる美術館。建築としても高く評価されて数ある建築雑誌に紹介されていて、何時かは行くであろうと思いながら、二十一年も時を経ていた二十一年前、2004・7・13豪雨水害のため市内を流れる五十嵐川の堤防が決壊して市内の半分が水につかり大きな被害を受けた。リバーサイドに建つ我が家にも移転計画が持ち上がる。

今まで好きで集めていた建築の本を引っ張り出し読み返し読みあっていた。特に何度も読み返した子供に伝えたい建築の本。物語のある家。

 飯島和代さんは1956年茨城県日立市生まれ。父が勤める日立製作所の社宅で暮らし、水戸市の高校、日本女子大住居学科で学ぶ。二歳年上、それでも、同じ高校(学校)ではなかったけれど、登下校、水戸駅付近で青春闊歩していたと思うと嬉しい。

 建築士の息子に念願の金沢21世紀美術館を観てくると伝えると、確か21世紀美術館改修工事に入ると建築雑誌で観たよと教えられた。2004年からの21年の年月は長いようで短く、いろいろなこと(2004年7月新潟県三条市大規模水害、10月新潟県中越震源地震…)があり、気になっていた場所や事柄に行きつけないで通り過ぎていったと思い出しながら、今回は改修工事か?と…思いながら調べてみた。

2027年5月から2028年3月まで…観てこられる~♡ 【公共工事は議会を通して決議して決まるまで時間が掛る。それから予算内の設計に取り掛かるわけだから2年後は納得できる。】改修工事前に念願の美術館観てきますと 息子に伝えて金沢に・・・

今回のことは、願っていたことはいつかふと思い出す。そしてその場所に行きつく。

追いかけていること忘れてしまう事も多いけれど・・・ふとよみがえった時がチャンス到来。